ラーメン店で使用されている麺で一般的なのは、「仕入麺」と「自家製麺」のどちらかです。
どちらが良いかは、店のコンセプトやコストに対する考え方で異なりますが、「自家製麺」を作るために必要な、小型製麺機の購入費用は大きなデメリットと言えるでしょう。
また、リースを利用する場合には、その費用がランニングコストとして発生します。
このページでは、自家製麺のデメリットについてまとめました。
「自家製麺」を作るには、小型製麺機の導入が必要です。
必要になるコストとしては、購入の場合とリースやレンタルでは財務上の扱いが異なります。他に、どんなコストがかかるのかまとめています。
小型製麺機を購入する場合、初期費用として機械の導入コストが発生します。機械によっては1台200万~400万程度かかることも。
決して安い買い物ではないので、できるだけ低い初期費用で開業を目指している方にはデメリットになるでしょう。
小型製麺機を購入した場合、定期的なメンテナンス費用や修理費用を予算として組み入れておくようにしましょう。
リースやレンタルでは、こうした費用はあらかじめリース額に含まれていることが多いのですが、契約内容を確認するようにしてください。
小型製麺機を導入する場合、ある程度のスペースが必要です。事前に設置スペースを確認しておくことをおすすめします。
首都圏にある店舗には、カウンターだけの店舗や地下など、小さな店舗も多いもの。
場所に見合った機械を選択しないと、置く場所がないということもデメリットになります。もちろん、卓上タイプやかなり小型のものもありますが、1台で製麺工程のほとんどを担ってくれる機械は畳1枚以上の広さがないと導入は難しいでしょう。
誰でも安定した品質で麺を作ることができる小型製麺機。原料の粉にこだわったり、形状の違う麺なども作ったりできます。
しかし、こだわりの麺を作り上げるには、それなりの麺の知識が必要です。
思いどおりの理想の麺を作るには、知識がないと難しいのが実情。素材や加水率の知識や作りたい麺に対してどのようにアプローチするべきかを知っておく必要があります。
高い性能を持つ小型製麺機であれば、それなりに麺を作ることができますが、ある程度の知識を身につけておくことをおすすめします。
小型製麺機の導入にはメリットが多いものの、導入資金や敷地などの事情によってはデメリットになってしまうのが残念なところ。
もちろん、資金に余裕があれば、デメリットは解消しますが、資金繰りに不安を残した開業は好ましくありません。
小型製麺機を購入したくても、さまざまな事情で不可能なケースもあるでしょう。そんな時は、製麺所からの仕入れ麺や市販品を使うという選択肢もあります。
しっかりとメリットとデメリットを考慮したうえで、自家製麺にするかどうかを決めましょう。
おすすめ
麺の種類ごとに分かれた専用の小型製麺機なら麺の特徴に合わせて製麺できるので、よりおいしさを追求できます。
「うどんもそばも製麺したい!」「業態変更を視野に入れている」場合を除き、作りたい麺に合わせて選ぶのがおすすめです。