業務用製麺機の種類には、大型製麺機や小型製麺機があります。
このサイトでは、業務用の製麺機の中でも、チェーン店やフランチャイズ店の各店舗や個人店、スーパーやフードコートへの設置に向いている小型製麺機を特集しています。
業務用の小型製麺機と一口に言っても企業によってさまざまな種類があるため、「よくわからない」という方に注目してほしいのが“麺の種類”です。
麺の種類によって、製麺工程は異なるからこそ、麺の種類ごとに専用の製麺機を選ぶのが賢い選択。
このページでは、うどんの製麺に適した業務用の小型製麺機について解説しています。
集客アップを目指すなら、見た目も味も美味しいうどんを効率よく製麺できる業務用製麺機選びが欠かせません。
そのためには、味へのこだわりから、誰でも楽に操作できる使い勝手や安全性、デザイン、サイズなど見るべきポイントがあります。
これらのポイントを踏まえた上で目的に合った小型製麺機を選びましょう。
麺の種類によって熟成工程の有無や裁断の確度などが違うもの。各社の美味しさへのアプローチ法も確認を。
毎日製麺するからこそ、操作動線が短く楽な姿勢で使える機械がおすすめ。サイズや生産量にも注目しましょう。
誤操作などで事故が発生すると営業停止のリスクも…。安全装置を備えた小型製麺機なら怪我の予防になります。
誰にでも簡単に「美味しいうどん」を作ることができる業務用製麺機であれば、お店の利益につながるはず。
今回は、製麺機を販売している上場企業の中から、うどん向けかつ手打ち式の小型製麺機を販売しており、3つのポイントを網羅しているメーカーを選出。
売上トップの大和製作所とうどんの製麺機業界でも老舗メーカーであるさぬき麺機が販売している小型製麺機のおすすめ2選をご紹介します。
麺本来の旨さを
徹底的に引き出す
シェアトップ(※1)の
小型製麺機
スーパー若大将
(大和製作所)
麺の美味しさへのこだわり
うどん麺のグルテンやでんぷんを数値化して解析。
コシがありながらモチモチという手打ち以上の味を追求し、人気No.1(※1)。
使い勝手の良さ
男女問わず楽に操作が可能。製麺中の麺が見えるため衛生的で、継ぎ目がないので掃除も簡単。
製麺機の安全性
米規格UL、NSF、欧州規格CEを取得(※2、3)しており、安全性が高い。角を取る加工により、怪我のリスクを低減。
※2 UL、NSFとは、米国安全規格のこと。
CEとは、欧州の定めた安全基準をクリアした製品に表示される整合規格のこと。取得時期については、公式HPに記載がありませんでした。
※3 参照元:大和製作所公式HP(https://www.yamatomfg.com/noodle-machines/noodle-machines-concept/)
スペック表
従来の製法で
手打ちの味を再現
老舗企業(※4)の
小型製麺機
さぬき一番
(さぬき麺機)
麺の美味しさへのこだわり
ネリや足踏みの技術に加え、刺身に用いられる引き切りなど職人の技を忠実に再現。
使い勝手の良さ
老舗企業ならではのノウハウを機構にも反映。省エネ・コンパクト設計。乱切り装置付きなので、乱切りうどんの提供も可能。
製麺機の安全性
安全カバーが標準装備しており、洋服や指の巻き込みといったリスクが少ない。
スペック表
集客に直結する重要な要素なのが、麺の美味しさです。簡単に美味しい麺を作れる小型製麺機があれば、お客様のリピート率を上げることが可能でしょう。
ここでは、集客に焦点を絞り、シェアトップの企業と、創業年数が長く安定感のある老舗企業のメーカーを厳選して紹介。
それぞれの手法で、麺の美味しさと手打ちを再現する各社の小型製麺機に対するこだわりにご注目ください。
創業時から麺の基礎研究に力を入れてきた大和製作所。「麺の美味しさ」を追求するために社内に麺研究所を設けるなど、常に努力を重ねているメーカーです。
また、小型製麺機をただ販売するだけでなく、機械を使う事業者や店舗が繁盛できるように、麺の学校や経営指南、365日メンテナンスといったサポート体制をしっかり整えています。
高い製麺能力と美しいビジュアルデザインを誇る、大和製作所の小型製麺機。
麺業界で生き残る秘訣ともいえる「麺の美味しさ」にも定評があるのは、大和製作所が小麦・水・塩から麺を研究し、エンジニア出身の社長が手打ちの技を再現する機械作りを行ったからです。
小麦の分析には、ブラベンダーマシンという小麦粉の粘度測定装置を導入し、グルテンとでんぷんの含有量や粘り気から、うどんの麺を解析。
また、機械製麺ではなかった生地を2度寝かせる“二段階熟成”という概念を取り入れました。さらに、四辺とも凸状になるようにカットすることで、つゆがのりやすく、つるりと小気味良いのど越しになることも発見しました。
展示会などでは、大和製作所の機械で打ったうどんの味が決め手で導入される事業者もあり、後発の企業ながら、小型製麺機市場では全国シェアNo.1(※)を誇っています。
大和製作所は、誰でも簡単に扱える操作性と安全性にこだわっています。
デジタル機能を搭載し、設定も簡単。機械の高さやロールの左右の厚み調整など、男女問わず誰でも楽に使えるように設計しています。
また、フタを閉めないと動かない仕様や、センサーに手が近づくと自動で停止する機構が随所に付いているのが特徴。指や手の巻き込み事故や異物混入、不注意による怪我などの防止となり、初心者でも安心して使える仕組みを備えています。
大和製作所は、「365日メンテナンス」として、年中無休でサポート体制を整えています。
忙しい土日や祝日の急な故障にもすぐに対応してもらえるので、土日も営業しているお店にもおすすめ。年末年始などの大型連休中には、電話が繋がらない企業が多い中、安心して製麺機を稼働することができます。
さらに、大和製作所のサポートは小型製麺機に対してだけではありません。店舗の運営に関する相談や麺の味、レシピの提案など、ソフト面もサポート。経営中の方はもちろん、開業を考えている方も気軽に相談できるのが大和製作所の強みです。
大和製作所のスーパー真打は、誰でも簡単に扱える操作性と麺の美味しさを追求したうどん向けの小型製麺機です。内部には継ぎ目がなく、掃除も簡単。ミキサーなどの機械部には安全装置もついています。
スペック
大和製作所のスーパー若大将は、「真打」よりも小型のサイズで食数の少ない小型店向けの小型製麺機です。誰でも簡単に扱える操作性と麺の美味しさは真打と変わらず、よりコンパクトなのが強みです。
スペック
会社名 | 株式会社 大和製作所 |
---|---|
本社所在地 | 香川県綾歌郡宇多津町浜三番丁37-4 |
資本金 | 90,000千円 |
創業年 | 1975年10月24日(設立1980年4月1日) |
電話番号 | 0877-85-6168 |
公式サイト | https://www.yamatomfg.com/ |
「最高の麺をお客様に届ける」をテーマに、製麺技術の開発などもおこなっているさぬき麺機。
讃岐うどんの小型製麺機を中心に、うどん・そば、ラーメン、パスタなど、すべての麺を製麺できる製麺機にも対応し、さまざまな国へ小型製麺機を納品している会社です。
さぬき麺機は、ただ製麺機を作るだけでなく、質の高い麺料理の作り方を広めることにも力を入れています。
また、「全日本麺総合技術研修センター」として、香川県から唯一委託(※)された「讃岐うどん学校」を経営。
「ラーメン学校」も併設されていることから「麺の聖地」としても有名で、国内だけでなく世界各国から多くの人が訪れています。
さぬき麺機は、1910年創業の老舗製麺機械メーカー。日本全国に販売サービス網があり、麺業界のリード役として日本の麺の優れた品質と製麺技術は、海外からも高い評価を受けています。
特に、うどん向けの小型製麺機は、手ごねや足踏みといった昔ながらの職人の技を忠実に再現。そのほか、セントラルキッチン用の生産量が多い機械や大型製麺機も取り扱っています。
さぬき麺機のサポート体制は、機械の通常メンテナンスはもちろん、店舗のメニュー開発や経営指導まで充実。
全国各地でうどん技術研修をおこなっているほか、販売代理店も全国にあり、麺類専門店の総合コンサルタントとしての体制を整えています。
さぬき麺機のうどん向け小型製麺機「さぬき一番」は、2つの羽根で手ごねを、凹凸ロールで足踏みと団子の菊揉み、2段階の荒延ばしなどの工程によって職人による手打ちの技を再現しました。
スペック
さぬき麺機のうどん向け小型製麺機「さぬきM808」は、「さぬき一番」よりもコンパクトなタイプ。コンベアから出てきた麺を自動でそろえる麺線整列装置付きです。
スペック
うどん向けの小型製麺機「さぬきM301」は、極薄のスリッターで麺をカット。包丁切りと遜色ない切り口であることや、うどん向けの他シリーズと比べるとコンパクトなのが特徴です。
スペック
会社名 | さぬき麺機株式会社 |
---|---|
本社所在地 | 香川県三豊市高瀬町下勝間148-3 |
資本金 | 10,000千円 |
創業年 | 1910年5月1日(設立1971年5月12日) |
電話番号 | 0875-72-3145(代) |
公式サイト | https://menki.co.jp/ |
製麺機は、単なる麺づくりだけの機械ではありません。誰でも素早く簡単に、美味しい麺を作れるのが製麺機の強み。うどんを製麺するのに適したうどん用の小型製麺機を導入する際に知っておきたい特徴や、さまざまな麺の製造工程について、わかりやすく解説しています。
うどんの歴史には諸説あり、有力な説では唐から日本に伝来し、現在に至っているようです。うどんの歴史を遡り、現在の小型製麺機に移行するまでの流れを「うどんの歴史」で詳しく紹介しています。
ご当地グルメで話題になることも多い「うどん」。地域ごとに違う「うどん文化」について紹介。オリジナル麺の参考になる情報もあるので、気になる方はチェックしてみてください。
関西と関東で異なる「うどんの出汁」。地域色豊かな出汁の種類や原材料、出汁の特徴についてまとめました。さらに、ビーガンを実践している人にも人気の植物原料の出汁についてもご紹介しています。
おすすめ
麺の種類ごとに分かれた専用の小型製麺機なら麺の特徴に合わせて製麺できるので、よりおいしさを追求できます。
「うどんもそばも製麺したい!」「業態変更を視野に入れている」場合を除き、作りたい麺に合わせて選ぶのがおすすめです。