小型製麺機は、時代に求められる性能に合わせて進化し続けてきました。
ここでは、製麺機の進化の歴史から、製麺機の全自動化、ロボット製麺機までをまとめています。
中国で発明された麺棒により、小麦粉だけでなく穀物の粉からさまざまな麺が作られるようになりました。
その後、佐賀県出身の真崎照郷が製麺機を開発したことで、早く正確に麺を作れるようになり、第二次世界後まで使われていました。
そして、戦後、外食産業の発展に伴い、麺へのおいしさが求められるようになり、手打ち式製麺機が開発されているのです。
もともとは、中国で製麺機の起源となる、穀物類で作った麺生地を延ばして麺にするアイテムとして発明された麺棒が起源。
その後1883年に佐賀県出身の真崎照郷が、現在のロール式製麺機の原型となる機械製麺技術を発明(※1)。
この製麺機は、第二次世界大戦後まで使われていましたが、正確に早く麺が作れるだけでなく、おいしさを求められるようになり(※2)、現在はおいしい手打ち麺が作れる製麺機が開発されています。
外食産業の発展に伴い、麺を安定供給する目的として、大型製麺所や外食チェーン店のセントラルキッチンなどの登場により、麺の量産化が求められるようになったため、量産化できる大型製麺機が登場します。
小型製麺機の普及に伴い、うどん業界では、セルフ店のチェーン化が進み、はなまるうどんや丸亀製麺が市場を二分する時代となりました。
はなまるうどんはセントラルキッチンで製麺(※1)し、全国の店舗へ麺の供給をしていました。
一方丸亀製麺では、店舗に製麺機を置き、店頭で麺が作られる様子を見せるという実演自家製麺の店舗を出店(※2)し、打ち立て茹でたてのパフォーマンスの面白さから一気にセルフうどん市場を制覇したのです。
外食産業の発展により、うどんやそば店が増えるにつれ、デジタル式の製麺機が登場。
さらに、ラーメン人気など影響もあり、急激にラーメンのチェーン店や新規オープン店舗が増えたことで、ラーメン激戦の時代に入りました。
さまざまな麺が作れる製麺機や小型製麺機の登場により、ラーメン店が自家製麺を始める店舗が増えています。
小型製麺機の導入はコストダウンだけでなく、オリジナル麺が作れることがメリットです。
ラーメン店の急増により、自家製スープだけでは競合店との差別化が難しくなり、製麺所から自家製スープに合う麺を仕入れていたお店が、自家製麺に切り替えることも少なくありません。
自家製のスープに合わせた自家製の麺を提供することで、差別化を可能にしてくれるのです。
これからの製麺機はインターネット接続され、センサー技術とAI技術を活用した自動運転製麺機や、センサーからの情報をもとにAIで分析し、安全に運転できるシステムが登場するなどIOT化が進んでくるでしょう。
すでに、小型製麺機の輸出台数も増え、世界の衛生基準への対応が求められるようになってきています。
製麺機のIOT化が進むにつれ、センサー技術とAI技術を活用し、センサーから送られてくる製麺機の状態や、原料の状況などさまざまな情報をもとにAIが分析し、完全自動で運転が可能な製麺機なども登場してきます。
料理用ロボットの進化を共に、製麺機業界においても製麺機に関連する機械のロボット化が進んできています。
丸亀製麺では稼働率やお客様の注文の状況に応じて、自動で加熱モード、待機モードに切り替わる「茹で麺機省エネシステム」を導入(※1)。
そのほか、JR東小平駅のそば屋では、茹でる、洗う、締める、を行う調理用ロボットを導入(※2)し、人とロボットが協働して料理している店舗もあります。
おすすめ
麺の種類ごとに分かれた専用の小型製麺機なら麺の特徴に合わせて製麺できるので、よりおいしさを追求できます。
「うどんもそばも製麺したい!」「業態変更を視野に入れている」場合を除き、作りたい麺に合わせて選ぶのがおすすめです。