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ラーメン製麺機に必要な生産能力

目次

ラーメン製麺機に必要な生産能力を計算する

1日の提供食数と1食あたりの生麺重量を決める

必要な生産能力は、まず1日の総食数から求めます。総食数は「席数×回転数」で算出し、平日と週末で回転数が異なる場合は別々に計算します。たとえば20席で平日の回転数が3回なら60食、週末が5回なら100食です。

次に、1食あたりの生麺重量(玉取り重量)を決めます。標準的なラーメンは130〜150g、つけ麺や大盛りは200〜300gが目安で、替玉の需要も加えます。1日あたりの総生地重量(kg)は「総食数×1食の生麺重量(g)÷1000」で割り出し、100食を140gで提供する場合は14kgです。

製麺頻度と仕込みに使える時間を決める

次に、毎日仕込むのか、週2〜3回まとめて仕込むのか、仕込みの頻度を決めます。まとめて仕込む場合は、麺の熟成期間も考慮して、仕込みから提供までの日数を確認します。また、仕込みに使える時間によって、求められる時間あたりの生産能力は大きく変わります。

たとえば1日100食を毎日1.5時間で仕込む場合は約67食/時。週2回、1回あたり350食を同じ1.5時間で仕込む場合は約233食/時となり、必要な能力は2倍以上になります。開店前の1.5時間を活用するのか、あるいはアイドルタイムの2時間なのかによっても、計算の前提は変わってきます。

繁忙日の需要と予備生産を含めて必要な食数/時を求める

必要な食数は、平均値ではなく、週末や繁忙日の最大出食数を基準に計算します。基本は「最大出食数×1.2〜1.3倍」を1日に必要な食数とし、試食、切り損じ、端材などのロスを加えて「必要食数/時=最大出食数×1.2〜1.3÷仕込みに使える時間÷(1−ロス率)」で求めます。

たとえば最大出食数が150食、倍率を1.25倍、ロス率を5%、仕込み時間を2時間とすると、150×1.25÷2÷0.95で約99食/時です。この数値を、製麺機のカタログ値と比べる際の基準にします。

製麺機の「食数/時」と「ミキサー容量」を正しく読み解く

食数/時・kg/時・kg/バッチの違い

製麺機の仕様には似通った数値が並びますが、表している意味はそれぞれ異なります。「食数/時」は切り出し速度をベースにしたあくまで理論値のため、実際の作業では工程間の待ち時間やロスによってこの数値を下回ることがあります。

kg/時と食数/時は、「kg/時=食数/時×1食の重量(kg)」で換算でき、100食/時で1食140gなら14kg/時です。kg/バッチはミキサーの限界容量で、1回に練れる量を示します。この3つを区別して読むと、カタログ値を自店の条件に当てはめやすくなります。

  • 食数/時:切り出し速度(ロール回転速度)ベースの理論値
  • kg/時:1時間で加工できる生地重量
  • kg/バッチ:ミキサーで1回に練ることができる限界容量

ミキサー容量が粉重量か生地重量かを確認する

「10kgミキサー」といった表記は、粉の重量を指す場合と、生地の総重量を指す場合があります。たとえば加水率35%の場合、粉10kgに加水液3.5kgを加えると、生地の総重量は13.5kgです。「10kgミキサー」が「粉10kg(仕上がり約13.5kg)」を意味するのか、「生地総量10kg(粉は約7.4kg)」を意味するのかで、1バッチの生産量は変わります。1食140gで換算すると、前者は約96食、後者は約71食です。仕様書の表記が粉重量なのか生地重量なのかは、購入前にしっかり確認しておきたいポイントです。

公称能力に含まれる工程と測定条件を確認する

公称の食数/時は、特定の条件で測定された数値である点に注意が必要です。低加水麺や極太麺は圧延に時間がかかるため、加水率が何%か、太麺か細麺か、1食を何gで換算したかといった公称スペックの条件と異なると、実効能力が落ちる場合があります。また、ミキシングや玉取りなど、公称値に含まれない工程もあります。参照した機種のページには、ミキサー容量が粉量か生地量か、1食あたりの重量換算が明記されていない機種もあるため、事前にメーカーへ確認しておくと安心です。

店舗の生産規模別に必要な能力をシミュレーションする

1日50~100食の店舗で少量ずつ製麺する場合

1日50~100食の規模では、コンパクトな小型機が候補になります。タイセーのMT-1は、ミキサー5kg、生産能力50〜80食/時で、少量の試作や開業初期向けとされています。1日100食を仕込む場合、ロールの稼働時間は50食/時なら2時間、80食/時なら約1.3時間です。ミキサー5kgを粉量とし、加水率35%、1食140gで試算すると1バッチは約48食で、100食なら約2回に分けて仕込む計算になります。ワンオペでも1日分を仕込みやすい規模です。

1日100~200食の店舗で開店前にまとめて製麺する場合

こ1日100~200食の規模では、店舗用の標準的なロール機が候補になります。タイセーのMT-2CEは、ミキサー8kg、生産能力100〜150食/時です。開店前の2時間で2バッチを回す想定で試算します。ミキサー8kgを粉量とし、加水率35%、1食130〜150gとすると、1バッチは約72〜83食で、2バッチなら約144〜166食です。100〜150食/時の能力であれば、ロールの稼働は約1〜1.7時間に収まります。ミキサー8kgが生地総量の場合は食数が少なくなるため、表記の確認が必要です。

1日200~400食の店舗で複数回に分けて製麺する場合

1日200~400食の規模では、中型の高性能機が候補になります。大和製作所のリッチメンⅡ型は、製麺能力が200〜300食/時で、電源は3相200Vです。ミキサーは別売で、25kgタイプのシルキーミキサーが推奨されています。400食を仕込む場合、ロールの稼働時間は200食/時で2時間、300食/時で約1.3時間です。25kgを粉量とし、加水率35%、1食140gで試算すると、1バッチは約240食です。1日400食なら2回に分けて仕込む計算になります。

複数店舗・セントラルキッチンでまとめて製麺する場合

複数店舗分をまとめて製麺する場合は、大容量のミキサーと高い生産能力を持つ機種が候補になります。タイセーのMT-3は、ミキサー13kg、生産能力200〜250食/時で、繁盛店やセントラルキッチン、多店舗向けとされています。たとえば複数店舗で1日500食を仕込む場合、ロールの稼働時間は200食/時で2.5時間、250食/時で2時間です。13kgを粉量とし、加水率35%、1食140gで試算すると、1バッチは約125食で、500食なら4バッチです。これを超える規模では、ライン機などの大型設備が検討対象になる場合があります。

実際の作業時間と人員で必要量を作れるか確認する

混合・圧延・切り出し・計量にかかる時間を確認する

製麺の所要時間は、ロールが回っている時間だけでは決まりません。計量、ミキシング、複合、圧延、切り出し、玉取りなど、工程ごとのタイムスケジュールが不可欠です。

総所要時間は、準備・計量の時間、ミキシングの時間とバッチ数の積、複合から玉取りまでにかかる時間(食数÷食数/時)、清掃の時間を足して見積もります。各工程の所要時間は、機種、加水率、麺の種類で異なるため、実機やデモで実測した数値を使うと、現実に近い計画になります。

熟成・保管と清掃を含めて生産スケジュールを組む

生産スケジュールを組む際は、製麺作業そのものだけでなく、熟成や保管、毎日の清掃時間まで見込んでおく必要があります。特に熟成が必要な麺を扱う場合は、種類ごとの熟成期間をあらかじめ把握し、仕込みから提供までの日数を逆算して確保しておくことが大切です。

製麺後は、麺を適切に保管するスペースが必要です。また、機械に付着した粉や生地の除去、衛生管理のための清掃が欠かせません。後片付けの時間を見落とすと開店時刻に間に合わなくなるため、仕込みのスケジュールは清掃作業まで含めて計算しておきましょう。

作業人数と麺の種類を踏まえて実際の生産量を確認する

実際の生産量は、作業人数や麺の種類によっても大きく左右されます。

1人作業(ワンオペ)の場合は、計量からミキシング、玉取りまでを順に進めるしかなく工程を重ねられませんが、2人以上いればミキシングの合間に次の計量を済ませるなど並行して動けるため、全体の所要時間を大幅に短縮できます。

また、麺の仕様による処理速度の差も無視できません。低加水麺は生地が硬く圧延に時間がかかり、多加水麺は柔らかく張り付きやすいため切り出しや玉取りに慎重さが求められます。極太麺では、圧延・切り出しの双方で時間を要するため、カタログの「食数/時」をそのまま当てにせず、現場の人数配置と扱う生地の特性を踏まえて余裕を持った能力設定を意識するようにしましょう。

必要生産量に合うラーメン製麺機を比較する

生産能力・バッチ容量・必要人数を同じ条件で比較する

製麺機を比較する際は、生産能力やバッチ容量、作業人数の前提条件をあらかじめ揃えておきます。

生産能力は「食数/時」を「kg/時」に換算して実質ベースで揃え、ミキサー容量も粉量基準なのか生地量基準なのかを統一して見極めます。また、何人で回す想定なのかはカタログに載っていないケースが多いため、メーカーへのヒアリングやデモ機での実地確認が欠かせません。

同じ「100食/時」というスペック表記でも、1食あたりの換算重量や麺の種類が違えば実際の生産量は大きく変わります。数字だけを単純比較せず、どのような測定条件に基づいた数値なのかまで踏み込んで確認することが大切です。

少量生産のしやすさと将来の増産余地を確認する

製麺機は、現在の食数に合うかどうかに加えて、少量生産のしやすさと、将来の増産の余地も確認しておくとよいでしょう。大容量ミキサーは少量の仕込みではかえって効率を落としがちですし、かといって余裕のない小型機では出数が伸びた際に買い替えを迫られかねません。将来的な増産を見込むなら、ミキサーが独立していて後から大型へ入れ替えられるタイプを検討するのも有効です。

海外店舗の電源・作業スペース・保守体制を確認する

海外店舗で製麺機を運用する場合、電源仕様や設置スペースに加え、現地の保守体制まで見据えておく必要があります。まずは現地の電圧・相・周波数に対応しているかが大前提です。そのうえで、十分な作業スペースを確保できるかはもちろん、故障時の部品調達ルートやメンテナンスに対応できる業者が現地にあるかまで、チェックしておきましょう。

必要な生産能力についてよくある質問

100食/時の製麺機で1日200食の店舗に対応できる?

対応は可能ですが、仕込み時間は実質3時間以上必要になります。200食を100食/時で製麺すると、ロールの稼働だけで2時間です。これに、計量、ミキシング、玉取り、清掃の時間が加わります。ワンオペかつ開店前だけで仕込みを完結させようとすると、どうしても時間が足りずスケジュールが破綻しがちです。仕込み作業をアイドルタイムに分散させるか、1クラス上の150〜200食/時クラスの機種を選んでおくのが現実的です。

ミキサー容量が大きければ製麺も速くなる?

ミキサーを大きくすれば粉を混ぜる回数は減らせますが、それだけで製麺スピードが劇的に上がるわけではありません。全体のテンポを決めるのは、むしろその後の圧延・切り出しを行うロールの処理能力や、手作業による玉取りの速さです。

ミキサーだけを大型化しても、後工程が追いつかなければ手待ちが生じるだけで、全体の作業時間はさほど縮まらないもの。ミキサー容量は単体で見るのではなく、ロール側の処理能力(食数/時)とのバランスを揃えて見極めるのが鉄則です。

繁忙日や将来の増店に備えてどの程度の余裕が必要?

基準に置くべきは平日の平均ではなく、週末や繁忙日のピークを仕込み時間内に打ち終えられる能力です。持たせる余裕の目安は、普段の食数をベースにするなら1.3〜1.5倍、最大出食数をベースにするなら1.2〜1.3倍あたり。何を基準に置くかで掛ける倍率も変わってきます。もし増店を視野に入れているなら、その分の食数もあらかじめ上乗せして、必要な「食数/時」を再計算しておくとよいでしょう。

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【製造量別】
業務用製麺機3選
100~150食/1時間
タイセー
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タイセーNo.2

引用元HP:大成機械工業HP
(https://taisei-inc.jp/works/taisei/)

寸法(mm) 600×870×1,000
製麺の種類 ラーメン、うどん、そば、パスタ、
餃子の皮
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特徴
  • 外注では難しい麺も製造可能

    小型サイズながら、細麺から太麺まで対応。さらに、外注では難しい、加水率30%~45%の麺も自家製で提供することができます。

  • 簡単に自己メンテナンスができる

    日常的なメンテナンスはほとんど不要。万が一調整が必要になっても、分かりやすいマニュアルや動画を見ながら、誰でもすぐに対応できます。

700~1500食/1時間
こんぴらシステムNo.1
(さぬき麺機)
こんぴらシステムNo.1

引用元HP:さぬき麺機HP
(https://www.menki.co.jp/products/konpira-no.1)

寸法(mm) 600×870×1,000
製麺の種類 ラーメン、うどん、そば、パスタ、餃子の皮
ミキサー付 別売
特徴
  • 誰でも簡単に操作できるシンプルさ

    生地を置くだけで、足踏み・延ばし・包丁切りまで自動で完了。難しい操作は一切なく、ボタンひとつで本格麺が仕上がります。

  • 多様な麺に対応しながら、大量生産も実現

    うどん・ラーメン・パスタ・そば・餃子の皮まで幅広い麺種に対応しながら、1時間に700〜1500食の安定供給を実現。大量調理の対応も可能とします。

2000食以上/1時間なら
麺帯複合機
(大和製作所)
麺帯複合機

引用元HP:大和製作所HP
(https://www.yamatomfg.com/noodle-machines/continuation-roll-line/combined-machine/)

寸法(mm) 2,640×976×1,510
製麺の種類 ラーメン ※他の種類ついては要問い合わせ
ミキサー付 別売
特徴
  • 需要拡大に応える生産力

    麺帯のたるみをインバータ制御で自動調整し、安定した状態で製麺。これにより、1時間に最大2000食の大量生産にも対応が可能です。

  • 安全性と清掃性を両立した
    使いやすい設計

    安全グリッドや自動押し込み装置により、ラインやスタッフ入れ替え時の事故リスクをケア。ワンタッチ構造のロール部は清掃も簡単で、衛生管理の工数を低減します。